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記事: 卒業生の実体験:高齢妊娠を怖がらないために《前編》

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卒業生の実体験:高齢妊娠を怖がらないために《前編》

ー私がヨガとアーユルヴェーダで整えた心の余白ー

これは、20代の頃、生理不順・生理痛・PMS・多嚢胞性卵巣症候群といった女性の不調を網羅していた私が、35歳で結婚、自然妊娠、そして36歳で出産予定となった今を等身大で綴った記録です。

高齢妊娠、高齢出産、不妊、妊活、妊娠中や産後のメンタルの不調。
様々な不安を抱えながら、それでも「大丈夫」と思える心を探して、ヨガという扉を開き、このページに辿り着いた方も多いのではないでしょうか。

このブログが、今どこかで揺れているあなたの背中を、そっと押すきっかけとなることを願いながら、大切に記していきます。

つい数ヶ月前。
新しい命を授かった喜びと同時に、どうしても付きまとう「高齢妊娠」「高齢出産」というカテゴリへの言いようのない抵抗感や、想像を絶するつわり、心の葛藤と戦った妊娠初期を過ごしました。
RYT200RPYT85、そしてアーユルヴェーダを学び、伝えてきた私でさえ、妊娠初期のホルモンバランスの荒波には翻弄される毎日。

そんな私を支えてくれたのは、マットの上で行うポーズ(アーサナ)ではなく、ヨガの根底にある哲学(ヤマ・ニヤマ)でした。

アーサナが出来ない時期だからこそ、心で実践するヨガがある。
今日は私自身の体験を通して、妊娠前から妊娠初期の心の整え方をお伝えしていきます。

「いつ来てもいいよ」〜妊娠できる身体づくり、待つことのできる心づくり〜

「妊娠したい」と願うとき、私たちの心はどうしても「結果」を急いでしまいがちです。現代では不妊治療という選択肢も身近になり、情報が溢れているからこそ、つい「不妊」という言葉の枠に自分を当てはめ、フォーカスを絞り過ぎてしまうこともあるのではないでしょうか。

けれど、ヨガやアーユルヴェーダを通して自分の身体と向き合ってきた私が感じたのは、もっと根本的な、そしてもっと優しい視点でした。

それは、自分の身体を「いつ赤ちゃんが来てもいい」状態にしておくということ。
そして、赤ちゃんのタイミングを待つということ。

なぜなら、それが明日なのか、3年後なのか、10年後なのかはわかりませんが、妊娠したいと願うのは私であり、産まれてくると決めるのは赤ちゃんだからです。

赤ちゃんが決めたタイミングを受け止めてあげる自分でいるためには、まず自分自身を知ること。

ー今の自分の身体は、健やかに働いているかな?
ー今月のホルモンバランスは、どんな波を描いていただろう?
ー自分にとってのストレスって何だろう?そして解消法は何だろう?

痛みがないから健康だと思い込み、隠れた不調に気付いていないケースはたくさんあります。

「妊娠」は、女性ならば誰しもが一度は考える重要なテーマであり、大きな選択・経験だと思います。
ただ、「妊娠」することはゴールではなく、自分の人生の一つの通過点にすぎません。

実際に授かってから、そして産後まで、私たちはかつてない程の大きなホルモンバランスの変化という荒波を、この身体一つで乗り越えていくのです。
だからこそ、妊娠する前から自分の身体に眼差しを向け、身体の声に耳を澄ませ、自分なりのバランスの取り方を知っておく必要があるのです。

自分のホルモン周期や体質(ドーシャ)を把握し、慈しむこと。
それは単なる「妊活」を超えて、一生かけて自分自身を構築していくための大きな土台作りです。

私自身、所謂「妊活」というものに取り組んだ訳ではありませんが、ヨガやアーユルヴェーダを学び、実践してきたこの数年間が、結果的に「妊活」と言える期間だったのかもしれません。

「数値」や「結果」だけに振り回されるのを一度手放してみる。
そして、自分の身体が発している微かなサインに気づき、整えてあげる。

その繰り返しで自分自身と手を繋げた時、心の中にふっと余裕が生まれます。
焦りや不安ではなく、穏やかな気持ちのお母さんに声を掛けられたらどうでしょう。

「準備はできているから、いつ来てもいいよ」

きっとそんな温かいスペースを見つけられたら、赤ちゃんも産まれてくる準備を始めてくれるのではないでしょうか。

自分自身の人生を信頼し、子どもの父親となるパートナーを信頼して歩む日々の中で、新しい命が宿る健やかな土壌が育まれていくのだと私は信じています。

自分の想いに正直であること

ヨガの教えにある「サティヤ(正直・誠実・真実)」という言葉は、今の私にはとても温かく響きますが、かつての私にとっては、向き合うのがとても難しい言葉でした。

私は東京で生まれ育ち、20代はとにかく仕事や自分が実現したいことに全身全霊を捧げてきました。刺激まみれな毎日の中で、多くの価値観に触れ、時には目を背けたくなるような汚い世界も見てきました。そんな日々の中で、私の中にいつの間にか「結婚や子育ては、自由を奪われるもの」「持つと不自由になるもの」「男の人は裏切るもの」というネガティブなイメージが刻まれていきました。気づいた頃には結婚願望もなくなり、一人で人生を謳歌する未来を思い描いていました。

けれど、30代になり、ある経験がきっかけとなり一つの決断をしました。
今までの全てを手放して、地方へ移住したのです。

移住してからヨガやアーユルヴェーダを学び、紆余曲折しながら出会ったのが、今の夫です。
「こんな男の人って世の中にいたんだ」と驚くほどピュアで澄んだ心を持った人。
彼と一緒に過ごす時間の中で、私の心の奥底でずっと冷たく固まっていた何かが、ゆっくりと溶けていくのを感じました。

「この人と家族になりたい」
「この人となら、一緒に子どもを育てていきたい」

それは長い間、自分自身でさえ隠し、見失っていた、私の本当の願いでした。

今、妊活に励んでいる方の中には、焦りや義務感の中で「本当に私は子どもが欲しいの?」と、自分の気持ちが見えなくなっている方もいるかもしれません。

「結婚すれば幸せになれるから」
「子どもがいるのが当たり前だから」
「年齢的に今しかないから」
そんな当たり前を植え付けられたような価値観で、心を固めていませんか?

都会でも、田舎でも、もっともっと視野を広げたら様々な価値観があり、自分が今いる環境の当たり前だけが全てではない事に気付くはずです。

かつての私がそうだったように、過去の経験や世間のイメージというフィルターを外した時、ようやく見えてくるのが「本当の想い」です。

自分の想いに嘘をつかず、「この人の子を産みたい」というピュアな願いに正直になれた時、身体の奥底にあった緊張は解け、赤ちゃんを迎えるための本当の準備が始まったのだと思います。

サティヤは、自分を正すための規律ではありません。
自分を縛っていた思考や過去から自由になり、「今、この瞬間、私はどう生きたいか」という真実に立ち返るための、優しい光なのです。

《後編》に続く

執筆:YUKI YOGAFORLIFE SCHOOL卒業生 @yuki__calmlight
編集: YOGAFORLIFE編集部

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