マタニティヨガの効果

目次

1. マタニティヨガとは
2. マタニティヨガを行うことで得られるメリット
3. マタニティヨガ をする時の注意点
4. まとめ

妊娠すると私達女性の身体と心には大きな変化が訪れます。

妊娠とは一つの命をお腹の中で育て上げるのですから、それはそれはとても壮大なプロジェクトであり、女性の身体に様々な変化が起きるのは当たり前のこと。

そんなホルモンバランスの変化と身体の変化があるマタニティ期には、妊娠前には起きなかったマイナートラブルなども発生しやすくなるので、それらを予防または改善剃るためにも、妊娠中のママ自身のセルフケアがとても大切になってきます。

そこで、妊娠中の心身のセルフケアにお勧めなのがマタニティヨガになるのです。

マタニティヨガとは

マタニティヨガは、妊婦のために考案されたヨガの一種です。 ヨガは、感情的、精神的、肉体的、スピリチュアルな側面のバランスを作り出すことを目的としています。 マタニティヨガでは、妊娠中のあらゆる段階で体をリラックスさせ、安全なテクニックとポーズに焦点を当てることで、出産の準備を助けることです。

妊娠中にヨガを実践することは、母親と子供の両方にとってメリットをもたらしてくれます。

マタニティヨガでは呼吸法や、妊娠中でも無理なくできる優しいヨガのアーサナ（ポーズ）に重点を置いて行います。また、瞑想を行うことでお腹の赤ちゃんとの繋がりや出産に対してのポジティブなマインドを作っていきます。

マタニティヨガの練習を妊娠中にしておくことで、妊娠中の心身のバランスを保ち、出産時には分娩をし易くしたり、産後の回復も早くするなど女性にとっては嬉しい効果が沢山得られるのです。

ヨガは妊娠期間中だけでなく、身体的および精神的な健康も改善してくれるので、妊娠中にヨガを行うことで産後にも良い影響をもたらしてくれます。

健康な妊婦さんであれば、毎日少なくとも 30 分は体を動かすことが、お母さんと赤ちゃんにとっては良いことです。

妊娠中に 運動の効果を実感するために、ハードなトレーニングを行う必要は無く、マタニティヨガを行うだけで安全で健康的に妊婦さんが体を動かすツールになるのがマタニティヨガの特徴の一つでもあります。

マタニティヨガでは、気分や睡眠を改善し、筋力と柔軟性を高め、腰痛やその他妊娠中によくあるマイナートラブル症状を軽減してくれたり、予防するのに最適なものになります。

 

マタニティヨガを行うことで得られるメリット

マタニティヨガは、定期的に運動することに慣れていない女性でも、妊娠中に始めるのに理想的な低負荷のフィットネス習慣にもなり、母体と赤ちゃんにとって多くのメリットが訪れます。

血圧を下げてくれる

研究によると、マタニティヨガを行った後は、妊婦の心拍数と血圧が低下し、ウォーキングなどの衝撃の少ない運動を行った後よりもさらに低下することが示されています。

 

体重管理に役立つ

マタニティヨガを行うことで身体をアクティブに保つことができるので、出生前の体重増加をより適切に管理するのに役立ちます。

 

ストレスを軽減しメンタルを安定させてくれる

妊娠中はホルモンバランスの変化によりメンタルが不安的になることでストレスやうつ病、不安症になる方もいますが、マタニティヨガをやることでそれらの症状を軽減します。 

意図的な動きと構造的な呼吸の組み合わせは、うつ病の症状を軽減するのに役立ちます。

ゆっくりとしたリズミカルな呼吸は神経系を活性化し、大量に摂取するとうつ病と関連があるコルチゾールをブロックしてくれます。

別の研究では、統合ヨガ、つまり瞑想、深いリラクゼーション、呼吸法を組み合わせた運動ベースのヨガが、将来母親になる人のうつ病のレベルを大幅に減少させることを示しました。

また、早産やその他の合併症のリスクを軽減してくれます。

高いストレスレベルは流産や早産率を高めることが示されており、ヨガは優れたストレス軽減剤になります。 呼吸法、姿勢、瞑想などのヨガを1日1時間行う女性は、同じ時間を費やした女性と比べて、早産率が低く、妊娠高血圧症候群のリスクも低いことが示されています。 

血流を良くしてくれる

妊娠中はお腹の赤ちゃんが大きくなればなるほど様々な母体のパートに変化が現れ内臓機能を圧迫したり、全身の血流が滞り易くなりがちです。

そこでマタニティヨガのストレッチと動きをすることで、心臓への血流が増え、血流が改善されるので、より多くの酸素が血液に送られることで母体の血流も良くなり、赤ちゃんに送られる血流も増していきます。 これにより、母体の健康と赤ちゃんの健康な発育が維持されるのに役立ってきます。

妊娠中、出産時、産後の経験をポジティブにしてくれる

どの妊娠期でもマタニティヨガを始めることで、妊娠中や出産後もリラックスして前向きに過ごすことができるようになります。 ヨガで行う瞑想と呼吸法は、出産中の痛みや不安を軽減することが証明されています。また、 自信を持ち、対処能力を高めたり、痛みを伴う出産体験を軽減するのにも役立ってきます。

 

陣痛や出産が楽になる

マタニティヨガで練習する呼吸法の練習は、陣痛中や、赤ちゃんを出産時に押し出すときに妊婦さんの心を落ち着かせることができます。

さらに、マタニティヨガの動きで体幹やその他の重要な筋肉を強くし、より引き締めていくので、多くのストレッチと筋肉の強化の動きにより、出産と回復 (経膣分娩または帝王切開からの) が改善され易くなります。

実際、ある小規模な研究では、出生前にわずか6回のマタニティヨガに参加した女性は、参加しなかった女性に比べて、出産に費やす全体的な時間が短かったことがわかりました。 彼らはまた、出産中および出産直後に痛みが軽減され、より快適になったと報告しました。

サポートしてくれるコミュニティへの構築ができる

マタニティヨガのクラスは、他の妊婦さんとつながることで社会生活にも役立ちます。

同じ時期に「妊娠」という共通の体験をしている仲間と繋がることで、出産・産後のコミュニティー形成にも繋がります。 出産に対する不安などもマタニティヨガの講師や他の妊婦さんたちからの経験を聞くことで気持ちが楽になります。

マタニティヨガ をする時の注意点

体を動かしたり運動したりすることは、妊娠中の健康を維持するための優れた方法ですが、無理をしすぎると逆効果になる可能性があります。 特定の運動やポーズは、あなたと赤ちゃんにとって危険な場合があります。

妊娠中に避けるべきヨガ

それはホットヨガです。ホットヨガは極度の熱で神経管閉鎖障害を引き起こす可能性があるため危険です。

 

強く ねじったり曲げたりするポーズを避ける

妊娠中はこれらの動きによりバランスが崩れ、転倒の危険性が高まります。腹部に大きな圧力がかかるポーズは、赤ちゃんにも悪影響を与える可能性があります。

 

マタニティヨガ をする前には医師の許可を

妊娠前に運動をしていたとしても、マタニティヨガを始める前にはかかりつけの医師に相談する必要があります。 

 

痛みなどがあったときには中断する

特定の動きによる鋭い痛み、性器出血、胎動の減少などの兆候に注意してください。 動きや姿勢が良くないと感じたら、ゆっくりと快適な姿勢に戻してください。

 

妊娠中はマタニティヨガクラス以外のヨガクラスにに参加することを避けましょう

マタニティヨガの講師はヨガインストラクターとしての知識はもちろんの事、マタニティ期の特別な女性の心身についてをしっかりと学習し経験をした専門知識があるプロのヨガインストラクターなので安心、安全なマタニティヨガ を提供することができます。

それらの知識が無いヨガインストラクターの場合には、妊婦さんに対しての適切なクラスを提供できない場合もあるのでクラス選びには注意をする必要があります。

ちなみにマタニティヨガの専門知識があるインストラクターというのは、全米ヨガアライアンス認定RPYT85の資格を持ったインストラクターになります。

 

十分な水を飲みましょう 

こまめな水分補給をして母体と赤ちゃんの水分が低下しないようにしましょう。

 

妊娠中期以降は仰向けで寝ているようなポーズはなるべく避ける

赤ちゃんの体重の増加により、大静脈（心臓に血液を運ぶ主要な静脈）が圧迫され、血液の循環が妨げられ、めまいや吐き気がすることがあります。

 

まとめ

妊娠中に無理なくスタートできるのがマタニティヨガの特徴でもありますが、何より安心安全に妊婦さんの心身を整えてくれ、陣痛中から出産時、さらには産後にまで役立つメリットが沢山あるマタニティヨガは、妊婦さんにとってはとても魅力的なセルフケアツールになります。

ご自身のセルフケアとしてマタニティヨガ を習慣にしていく事で、健やかなマタニティライフを過ごしていきましょう